学業以外に力を注いだことの例文!面接・ESでの答え方

学業以外に力を注いだことの例文!面接・ESでの答え方

学生である以上、学業を頑張るのは当たり前として、面接の際に学業以外で頑張ったことを聞かれることがあります。

しかし、「学業以外で頑張ったことが特に浮かばない」「何かで表彰されるような華々しい経歴もない」などとして、面接で話す内容に困っている人もいるでしょう。この際、しっかり自分が学生時代にやってきたことを洗い出せば、面接で話せるような学業以外で頑張ってきたことが浮かんでくるはずです。

本記事では、

・企業はどんな目的で学業以外で力を注いだことを聞くのか

・具体的にどんなことを話せば良いのか・どのように話す内容を組み立てていけば良いのか

・ESに書く、面接で話す内容の具体例

を紹介します。

学業以外で力を注いだことを聞かれるのはなぜか

ここ最近の大学は単位の取得が難しくなってきている傾向にあります。そのため、「学業を頑張るのは当たり前」と考えている企業が増えています。

それに、就活生に「自分はどんな性格だと思いますか?」と聞かれても、企業に対するイメージが悪くならないように答えるでしょう。そこで、学業以外で学生時代に打ち込んできたことから、その人の人となりを見ようとするのです。

学業以外で力を注いだこととは何を書けばいい?

学業以外で力を注いだことを聞かれても、ぱっと浮かばない人は少なくないはずです。しかし、頑張ったことに関しては些細なことでも構いません。

何か結果を残していれば、それを伝えれば良いでしょう。特に結果を残していなくても、1つのことを長く続けられることは社会人としてとても大切なスキルとして評価してもらえる場合もあります。

それでは、学生時代に学業以外で力を注いだこととして挙げやすい例を紹介します。

アルバイト

多くの学生が経験するのがアルバイトです。高校だとアルバイト禁止のところも多いので、大学で初めてアルバイトを経験する人も多いのではないでしょうか。

アルバイトは職種によって必要なスキルも変わってきます。特に大学生のアルバイトで人気が高いのが飲食店と塾講師でしょう。

塾講師だと「人に教えるためにわかりやすく噛み砕いて話す大切さ」、飲食店だと「優先順位を決めたうえで仕事に取り組む大切さ」などを学んだとESに書けます。

また、学生の中にはアルバイトと奨学金だけで生活費を賄っていた人もいるでしょう。

そのような場合は責任感がある人と企業に判断してもらう材料にもなるので、ESに書いてみるのがおすすめです。

サークル・部活動

サークルや部活動も多くの学生が経験することでしょう。内容は体育会系でも文化系でも構いません。

大学の部活動やサークルだと、同じ大学の先輩や後輩だけでなく、OB・OGと交流する機会もあります。このような環境なので上下関係を学べ、その経験は社会人になってからも活かせるでしょう。

また、サークルや部活動はいろいろな人が集まるので、コミュニケーション能力やチームワークがある程度ないと卒業まで続けるのが難しいものです。そのため、コミュニケーション能力をアピールする手段にもなるでしょう。

習い事

サークルや部活動でやりたいことがなくて、学生時代は習い事に勤しんでいた人もいるはず。もちろんこれもESに書いたり面接で話したりするのも良いですよ。

特に幼い頃から続けていた習い事であれば、一つのことを辛抱強く続けられる人と判断してもらえます。それに、少し変わった習い事なら面接のネタにもなるでしょう。

自分磨き

特に部活やサークルも習い事もしてこなく、アルバイトもゆるく取り組んでいた人の場合、ダイエットやボディメイク、英語の勉強など自分磨きのために力を入れていたと話すのも一つの手です。

これらは世の中の多くの人がやっていることなので、簡単に取り組めるようにも見えますが、ダイエットや語学の勉強は結果が出るまでに時間がかかります。そのため、実際に着手しても三日坊主で終わってしまう人も少なくありません。

そこで、例えば大学時代の4年間で15kg痩せられた、TOEIC300点台から最終的に800点台を獲得できたなど具体的な実績があれば、その頑張りを評価してもらえるはずです。

就職活動では、決断力があったり、同世代の人と比べて突出したスキルを持っていたりするのも求められますが、大半の人はそんなスキルは持ち合わせていないでしょう。

そこで大切なのは、目標を決めてそれに向かって努力できるかどうかです。ダイエットや英語の勉強はまさに日々の積み重ねが大切なものでしょう。

派手な才能ではないものの、三日坊主にならずに続けて結果に繋がったという経験は、社会人として必要なスキルを身に着けているアピールになります。

学業以外で力を注いだこと【ESの書き方と面接での話し方】

学業以外で力を注いだことを企業に説明するにあたっては順序立てて話すことが大切です。

1.理由や目的

2.具体的な行動

3.結果

4.今後の活かし方

という順序で伝えるとよいでしょう。

この項では、具体的にどんなことを書いたり話したりすれば良いのか解説していきます。

理由や目的

何を頑張ったかを文の最初に挙げたら、どうしてそれを頑張ったのか、そもそも頑張ろうと思ったきっかけは何だったのかについて述べます。

例えばサークル活動なら「役職を任されたから」、英語の勉強なら「海外に旅行に行ってみたかったから」などどんなきっかけでも構いません。

具体的な行動

頑張ろうと思ったきっかけを述べたら、次はどのように頑張ったのかを話していきます。

先ほどと同じようにサークル活動と英語の勉強を例とします。

その場合、サークル活動なら、「役員として、OBやOGと、現役のメンバーが円滑にコミュニケーションを取れるように会話を取り持った」、英語の勉強なら「学習計画を立てて毎日1時間勉強時間を確保し、毎回TOEICのスコアが50以上伸びるように努力した」など、目標を達成するために意識していたことを述べると良いでしょう。

結果

自分が実際に起こした行動を挙げたら、それによってどんな結果が生まれたのかを話します。

同じ流れでサークルだと、「大学に在籍していた時期が被らない世代間で交流が生まれた」、英語の勉強だと「勉強開始時は400だったTOEICのスコアが800になった」などが挙げられます。

今後の活かし方

最後は頑張った経験を活かしてどのように会社に貢献していきたいかを述べます。

サークルなら「人の仲を取り持つのが得意なので、同期や部署の仕事が円滑に進むように周りの人たちのコミュニケーションをサポートしたい」、英語なら「コツコツ続けて結果につなげることが得意なので、仕事でも同様に地道に小さな結果を積み重ねて大きな結果に繋げられるような働き方をしたい」など話すと良いでしょう。

【新卒・面接】学業以外で力を注いだことの例文

文章の組み立て方を理解していても、いざ考えてみたら文章が浮かばないこともあるでしょう。

面接の場面で学業以外で力を注いだことはどのように話せば良いのでしょうか。実例を挙げるので参考にしてください。

アルバイトの場合

私が大学4年間で学業以外で頑張ったことはアルバイトです。元々親に学費を払ってもらっていることもあり、それ以上の負担をかけたくなかったので、生活費をアルバイトと奨学金で賄っていました。

アルバイトでは優先順位を立てて、いかに効率よく仕事を進められるかを重視しており、大学3年生の頃にはバイトリーダーも任せてもらえるようになりました。

この経験を活かして、スピーディーかつ正確に仕事に取り組める社会人を目指したいです。

英語の場合

元々中学生の頃から英語に苦手意識があり、大学生になって学校の勉強以外のことに割ける時間が増えたので、苦手だった英語の勉強に取り組んでいました。

勉強を始めたばかりの頃に初めて受けたTOEICのスコアは400点台だったのですが、毎日1時間勉強時間を確保し、週2日英会話レッスンを受けて、最終的に820点を獲得できました。

最初の頃は特に英語への苦手意識が強かったので、毎日1時間の勉強は苦痛でした。しかし徐々に成果が出てきているのを実感してからは英語の勉強が1日のスケジュールに当たり前に組み込まれている状態で、苦痛にも感じませんでした。

成果が出るまでに時間はかかりましたが、飽きやすい性格なので、結果以上にここまで1つのことを続けられたということは私にとって大きな自信になりました。社会人になってからは、業務に関連する学習も地道に続け、資格取得など結果に繋げられるように努力したいです。

新卒・エントリーシート】学業以外で力を注いだことの例文

書き言葉と話し言葉では雰囲気も大きく異なります。それに、エントリーシートに書く文章の量は300字程度が目安と言われています。

ここではこの目安に合うように、学業以外で力を注いだことの例文を紹介します。

部活の場合

私が学業以外で力を注いだことはサークル活動です。

中学からずっと吹奏楽をやっており、大学でも吹奏楽サークルに所属していました。サークルでは上の学年と私たちの学年は少し距離があり、全員が知っておかなければいけないことを何人か知らないということが何度かました。そのため、後輩とは良い関係を築きたいと思い、自分たちの学年と後輩のコミュニケーションが円滑に取れるように、会話に入れていない子に積極的に声をかける、あまり接点が無さそうな子同士が上手く会話できるようにサポートすることを意識していました。

現在はサークルを引退していますが、今でも後輩たちとは連絡を取り合う仲です。

人と話すことが好きなので、社会人になってからもたくさんの人とコミュニケーションを取り、連携をスムーズにすることで効率よく仕事に取り組みたいです。

家庭のことの場合

学生時代は自宅で祖父の介護に勤しんでいました。元々両親が共働きで、少しでも両親の負担を軽くしたいと思い、高校時代から祖父の介護を手伝っていました。大学に進学してからは時間に余裕ができたので、祖父の介護に関わる時間も増えました。

祖父は会話もできない状態なので、身体が痛いなどといった場合もはっきり言葉で伝えられません。そのため、同じ姿勢でいるせいで身体が痛くないか、お腹は空いていないかなどを定期的にチェックしていました。

しかし、稀に祖父のサインに気付けなかったり、祖父が声を出しているのに違うように捉えてしまったりすることもありました。この介護の経験から、自分の目線だけでなく、相手の目線に立って物事を考えることの大切さを学びました。

貴社でもこの経験から学んだことを活かして、相手に求められるものを提供できる社会人を目指したいです。

まとめ

学業以外に力を注いだことがすぐに浮かぶ人もそうでない人もいるはずです。浮かんだ人はいかにわかりやすく、自分が頑張ったこと、そこから学んだことを伝えられるかを考えて、ESを書いたり、面接の練習をしたりしてください。

すぐに浮かばない人は、学生時代に何に割いた時間が多かったかを考えてみましょう。

何かを頑張ってもそれが報われることは滅多にありません。そのため、先ほど挙げたようにTOEICのスコアで800以上を取れたなど、良い結果が得られなかった人もいるでしょう。

「結果を出せたこと=頑張ったこと」と捉えて、学業以外で力を注いだことを聞かれても何を伝えれば良いかわからない人も多いです。企業はどちらかと言うと、結果よりも、どんなスタンスで物事に取り組んだのかを重視しています

。したがって、結果にとらわれずに、自分なりに力を注いだことを企業に伝えてください。

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